7月7日に行われる東京都知事選挙において、岸本聡子は蓮舫さんを応援いたします。6月29日(土)に阿佐ヶ谷で行われた「女性の声が、東京を変える!@阿佐ヶ谷」街宣にて行った応援スピーチ全文を掲載いたします。
みなさん、こんにちは。杉並区の皆さん、杉並区外からのみなさん、阿佐ヶ谷へようこそ。杉並区長の岸本聡子です。
公約を読み込んで、この都知事選がますます重要だと思い至りました。特別区の首長として、私は政策を根拠に蓮舫さんを応援します。
蓮舫さんが経済政策として若者、働く人の労働の在り方に切り込んだことは率直にすごいと、思いました。
働く人の約4割が非正規の不安定雇用で将来に不安を持ちながら生活しています。有期雇用ではキャリア形成もままならず、ジェンダー平等の取組が遅れている日本では、とりわけ女性の非正規化が顕著であり、こうした中で、結婚をためらい、子どもをあきらめる若者、女性が増加することは当然です。
蓮舫さんは二人に一人の若者が平均310万の奨学金の返済の重荷を抱えて社会にでることを課題と捉えています。そして具体的に保育・教育・介護・医療の現場で働く人の奨学金の返済の肩代わりを提案します。エッセンシャルワーカーであり専門職の人たち、<その多くが女性ですが>安心して生涯仕事を続けられる社会をつくらなくてはなりません。
若者政策か高齢者政策かという選択ではなく、公共サービスを担う人を守ることが、都民のいのちを守ることにつながります。「東京都の非正規職員を、専門職から順次正規化する」と蓮舫さんは公約の中で示しています。この意味は大きいです。これをさらに一歩広げるのが自治体が民間と契約を行う際に適用される公契約条例です。1400万人都市、東京都が公契約条例で働く人を守ること、これはすごいインパクトです。公契約は公正で活力ある経済をつくっていくための自治体が持てる大きな武器であり、持続可能な経済の礎です。
「明治神宮外苑の再開発」東京都の未来を都民や世界に示す分岐点。何を大切にする都市なのかが外苑の問題に象徴的にあらわされているからです。NYでは100万本、パリでも17万本の目標で樹木を植えようと舵を切ったのは、気候変動を根源的な危機と捉えているからであり、熱波や汚染を逃れて<生きられる都市>でなくてはならないという危機感からです。東京の気温の上がり方は過去100年で3.9度ぐらい、地球平均の2倍の速度で上がっています。樹木は都市住民にとって貴重なコモン(社会的共通資本)です。
東京の各所でデベロッパーを優遇した「再開発」が、かつてない規模で拡大しています。それらはトップダウンで住民不在の再開発です。私は首長として住民と話し合い、財政的、社会的、環境的に合理的な選択をしなければならないと思っています。東京都の政策は、他の自治体の未来にも大きく影響します。私企業による利潤目的の「再開発」ではなく、対話による合意形成の道をひらいてほしいと思っています。
気候危機。地球沸騰化です。気候危機は若者やこどもたちの未来を奪うことです。脱炭素、化石燃料を使わない社会を構想するのは、みどりだけではなく、エネルギー、交通、循環社会を創ることです。これは杉並区の気候区民会議のテーマでもあります。杉並区は区民と共にボトムアップで本気の挑戦に挑んでいます。東京で私たち都民が環境都市を創っていく、蓮舫さんならボトムアップの民主主義で一緒に変えていけるリーダーになると思います。
ジェンダー平等、性の多様性の尊重、国籍や民族が異なる人々と共に生きる社会の土台にあるのは人権です。歴史に対して向き合い、傷つけ続けられている人を一人でも救う、個人の尊厳を大切にする人にリーダーになってほしい。個人の多様な生き方や在り方が尊重される首都東京に期待します。
最後に私は寅年です 私に翼
私たちに翼
蓮舫さんに翼を
私たち一人一人が勝利を信じてできる限りのことをいたしましょう。